今までとこれからと

 転職してから今月で1年が経過し、色々と振り返ってみた。

前職での経験について

 転職の理由を書く上で、バックボーンというか、どういう環境にいたのかを整理し、そこと対比することで少し整理しやすくなるかな、ということで。 前職が一社目で、某シンクタンクSIerに就職。ここで約4年とちょっとを過ごした。

1年目

 担当のクライアントは生命保険会社。約半年程しか在籍期間がなく、研修研修研修って感じで特に業務は担当していなかったが、もしそのまま所属していたら、詳細設計⇒内部設計⇒外部設計⇒要件定義って感じで工程の下流から上流を順番に担当していたんだろうな、という感じだったと思う。かなり成熟した部署で、開発プロセスや管理方法はとても細やかに決まっており、「これぞSI」という感じだった。

2年目

 正確には1年目の12月辺りからだけど、大炎上していた健康保険のプロジェクトに支援という立場で参画。支援から最初の1年くらいは正直しんどかった。

3年目

 右も左も分からない状況の中、朝10時頃から夜中の3時4時頃まで仕事をし続ける生活を繰り返しているうちに、何回か駅のホームで「死んじゃったら楽になるかな」なんて考えたことは今でも覚えている。それでも、負けず嫌いな性格が功を奏してか、徐々に自分なりの進め方を確立していくことができ、気付けば担当チームでも有識者と呼ばれるまでになっていて、入社して以降、初めて成長実感という経験をした瞬間だった。

4年目

 担当していたチームから別のチームへ。チームの変更=業種が全く違うクライアントと言っても過言ではなく、最初は二進も三進も行かなかったが、ここでも我武者羅に頑張れたおかげで、再び有識者と呼ばれるまでの存在になり、声を大にしては言えないが険悪な関係性だったクライアントから「若いのに優秀ですね」と上司経由で評価されていたのは、とても嬉しかったし、自信にも繋がった。

5年目

 燃え尽き症候群のような感じで、モチベーションが低下気味に。担当している業務があまり変わらなかったし、炎上のどさくさに紛れて割と好き勝手やれていた環境から、プロジェクト自体も落ち着いていくのに合わせて、管理体制が整えられ、自分の裁量が徐々に減っていった。会社や組織としては当然のことなのだが、アウトローな感じで成長してしまった故に窮屈さを感じていた。

なぜ転職したのか

 比較的キレイに、かつ簡素に言ってしまうと、「色んな経験を積みたい」という一言。だけど、他にもいくつか理由はあって、正直今でも「ちゃんと説明しろ」って言われたとて上手く説明できないのが本音。十中八九、ここでの思考整理を怠ったが故に、後述する振り返りの中で、成長実感を得られていないことに繋がっているような気がする。

転職して1年という節目において

 サクッと触れてしまったが、本音ベースで言うと成長実感的なものは今のところない。もちろん、業界も業種も周りの人も全く違う中で、新しく身に付けた知識とかはあれど、社会人2、3年目辺りで経験したような前進している感は全くと言って良いほどない。かと言って悲観的になっているかというと、そこまで落ち込んでいる訳でもなく(そういうタイミングは定期的に訪れはするものの)ある意味、進まないことに対する不安や焦りに対し、忍耐力は少し上がったのではないかな、と感じる。

苦しい時期を乗り切るか

 転職後で特に自分を悩ませたものの1つが、「周りの目」だったと思う。リファラル採用で今の会社に入社し、紹介してくれた友人がとても優秀だったため、「自分にも同じ期待がかかっている」というある種自惚れな考えもあったし、そう考えるが故に「結果を早く出さなければ」と焦る気持ちもあった。一方で、前述の通り特に明確な目的や目標がないまま転職に踏み切ったため、次に悩みの種となったのが「成果に対するモチベーション低」という状態。やる気がないという訳ではなく、「本気で取り組みたいのに本気が出せない」みたいな、顔が濡れたアンパンマンみたいな感じ(厳密にはちょっと違うけど)。  当然、そんなこと言ってても何も始まらない訳で、最近はそういった状態からどうやって抜け出せるのかを調べたり考えたりしているのだが、その中で自分が気になったキーワードだったり、記事だったり、本だったりをいくつか列挙

死について考えること

 lifehackerのこちらの記事 にも紹介されているが、死について考えることは、逆にポジティブな発想だったり、塞がったままのアイディアを引き出すタネになるそうな。簡単に理由を説明すると、「死という壮絶かつ絶対的な終わりを考えることによって、当たり前になっている『今』に対し希少性が生まれ、小さな悩みや不安が払拭される」とのこと。ふむふむという感じで少し実践してみたけど、確かに、「自分ってちっちゃいなぁ」と思うようになり、周りの目だったり、今感じている焦りや不安を少し軽減することが出来たと思う。

ファンクショナル・サイコパス

 こちらは、最近YouTubeニコニコ動画で活躍中のDaiGoさんの動画( こちらを参照 )で知ったキーワード。上記の「死について考える」という実践だけだと、ただ現実逃避してるだけじゃないかコノヤローということで、今の悩みを払拭した上で実際どうプラスの行動に移していくかを考える上で参考になりそうかな、と。まだ深くは調べてないが、周りでキラキラ輝いて見える人の共通点に「今を生きてるなぁ」って感じることが往々にある(ナウいって意味じゃなく、現実を見つめ、今という時間に集中しているって意味で)。「今ここ生きる」って具体的にどういうこと?ってことで、どうもサイコパスの考え方が参考になるらしい。とりあえず、こんな本読んでみまつ。

サイコパス 秘められた能力

サイコパス 秘められた能力

最後に

 なんか、不平不満をツラツラ書き殴ったエントリーになってしまったが、今自分がここでこうやって悩めているのも、自分に関わってくれた人のおかげなんだよなぁ、ってのは忘れたくないっすね。辛いとき苦しいときに限らず、自分を変えるのが一番手っ取り早いと思うので、これからも改善あるのみってことで、今後の僕の成長に乞うご期待!(誰が)